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急騰する鋼材市況

アダチの目

2010.5.8

またもや、メーカー主導の鋼材値上げが展開してきた。海外への輸出の堅調さと うって変わり国内のものづくりの需要はリーマンショック以来急減したまま。 国際市場では日本よりも中国のほうが注目度を増し、いわゆるブリックス諸国の 動向で素材の市況が変化するようになってきた。鉄鉱石や石炭、レアメタルの 供給会社も日本のメーカーよりも中国、インドのメーカーの価格に主眼を置き、 堅調な国際市況にあおられて値上げばかりを強調している。 国内需要の喚起策もないまま、素材値上げが進行すれば国内のものづくり産業 そのものの衰弱化へもつながりかねない。

2009.2.13

製造業全体が地盤沈下をしている。大手重厚メーカーは輸出減による大幅 売れ行きダウンの波に飲み込まれている。 2009年2月7日 日本経済新聞20090208nikei_R.jpg

この状況下で新日鉄などの高炉メーカーは「段階的な価格交渉を」などといっており、メーカー側とサプライヤー側に大きな隔たりがある。
今年の1-3月はこのダメージから各企業の決算対策も含めて緊縮経済が続くが、4月
以降の価格交渉も同時に進むため市場は2重価格に苦しめられる展開が続く。
いづれにしても住宅も製造メーカーも少ないキャパの取り合いの構図は大きく09年度中
は変わることなく続くと思われる。いかにスリムにして自らの得意技をアピールできるかが
鍵となっていこう。。

2008.7.5

7月からの高炉メーカーの更なる値上げが進行した。市中品はメーカーから 受注の大幅カットが進み、品薄感が出始めた。目先の売れ行きの悪さは 今後も予想されるため、どこまで値上げ分を転嫁できるかが各企業の存亡 をも左右しかねない状況になっている。 仕入れ単価はUPし続けており、自分の企業の生き残りをかけた価格転嫁 競争が始まりそうである。

2008.4.5

鉄鉱石やレアメタルに引き続き原料炭も3倍に値上がりし、鉄鋼メーカーも まさにやり場の無いコストアップに見舞われた。まさに、今後は市場が混乱し、 鋼材の単価よりも確保に主眼が置かれる時期がやってきそうである。 市場の単価はさらに急騰を進め、高炉メーカーの受け入れカットなどをうけて 市中での鋼材そのものの確保が難しくなってくると予想される。 市況はさらにヒートアップを続け、5月から6月にかけて一時的には全商品が 1万2千円を超える展開もそう遠くはなさそうである。

2008.2.19

2月19日の新日鉄の鉄鉱石65%UPのニュースにより市況は一気に混沌 とし、メーカーによる値上げと商社による現物買いの無いもの高が発生して いる。メーカーも商社も自社を守ることが必死で、顧客や産業全体への影響 など、大きな視点での今後の展望を考える余裕はまったくない。 3月から4月にかけてさらに鋼材をめぐる動きは混沌として、今後の価格と 現物の在庫は日替わりで変化を見せる様相を呈してきた。

2008.2.11

2月に入り、スクラップや原料高を背景に大幅な鋼材の値上げが全国で 始まった。4月までに鋼材の全体の価格が20%ほど(kgあたり20円 くらい)値上げに向けて各商社・問屋が動き出した。 2月から3月にかけても引き続き大幅な値上げがメーカー主導でさらに 進行していくことが予想される。 ほぼずべての品種でデリバリーベースでの値上げになり、オファーや 先付け受注ができなくなってきている。 建設物件などは昨年来の建築確認申請の遅れから受注した物件単価より 大幅な材料高に陥るものが多発してくる。 材料に関しては決まっているものは一刻でも早い手配と材料確保が最 優先課題になってきそうだ。

2008.1.28

東鉄の大幅上げを受けて大きく市況価格が変動をはじめた。 4月に向けて高炉各社も15円/kgの値上げの意向を商社流通に年初から 通達していることが実感をもって市況に反映してくる結果となった。 各メーカーの申し込みトン数のカットも昨年夏以来継続されており、市場は 在庫減と値上げのダブルパンチを食ってしまった。 各流通の値上げの勢いは3月まで相当高くなってくる。

2008.1.21

速報! 東京製鐵の値上げ発表。 H鋼 チャンネル I型鋼=+6円/kg。 異型丸=+5円/kg。 ホットコイル、サンセン、メッキ、シマ鋼板=+5円/kg。 厚板= +7円/kg。 大幅な値上げを発表したため、今後ますます市中の値上げ傾向が加速すると思われる。 今後の動向に注意したい。

2008.1.20

鋼材の国内需要は大手企業のひも付き材以外は低迷を続けている。
しかし、原料(鉄鉱石・スクラップ)・燃料(石油・石炭)の価格の高騰により
メーカーは大幅値上げを迫っている。今年の4月までにはkgあたり10円~15円の
大きな値上げがうわさされている。
建築基準法の改正の影響による建設用の鋼材需要の落ち込みは対前年比60%
程度に下げ幅は縮小したものの、未だ低水準で推移し、住宅はもとより内装、
土木、設備投資とあらゆる分野に波及している。そのため、地元中堅中小企業の
仕事が薄い状況が長引き、経営そのものにダメージを与えつつある。
需要の落ち込む中での鋼材単価の上昇により今後は材料確保の難しい状況が起こり
得る。
この流れは早くても5月、遅ければ本年秋口まで影響を与え続けそうである。
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2005.9.19

2005年も夏場までは市況が安定して推移。一部H形鋼などを中心に現在の仕事を取ろうとして仕入れ単価の動きは無いにも関わらず問屋間での価格競争になったため単価が変動した。
条鋼類の在庫減少も進み、今後はいかにものを確保できるかという競争に入る局面。
単価は横ばいで推移すると見られるが建築物件などの大型受注が見込めれば大きく値上がりに転じる可能性もある。秋需と呼ばれる鋼材の需要期がいつごろからあわられるかに期待が集まる。
道路受注、橋梁受注などが9月から再度行なわれる予定になっているため、その動きも鋼材全体の価格に影響を与えそうである。


2005.3.2

 2005年に入り市況は踊り場かと思いきや、東京製鐵の条項類の値下げの記事と新日鉄の鋼板値上げ、鉄鉱石の7割UP、構造用鋼の供給不足に伴う価格UPと品種による価格体系の多元化が進行し出した。

 商社やディベロッパーの原理での価格変動が大きな要素として台頭し、今後はユーザー生産者の価格対応が必至な状況であるが、どうこの状況を各ユーザーが乗り切るかが焦点になる。
 いずれにしても好調な自動車産業に引っ張られて国内の鋼板類の需給は逼迫が続くであろう。
 『叩き売り』に近い鋼材供給者の売り急ぎへの警戒を強めないといけない。与信高とキャッシュフローの戦いになってくると思われる。


2004.8.31

お盆休みをはさみ、一時は需給の見合いが進み、一部に動きは鈍った。
メーカーの供給縮小はさらに進み、今後は各流通が単価もさることながらものの調達難に悩まされそうだ。需要の度合いによっては流通の再編を進める動きへと変わる可能性もある。
ものの確保を優先するあまり、キャッシュフローが一時的にショートするなどの信用不安も起こりそうだ。今後の動きを注視してあせらずに、先を見据えた動きが必要とされる。


2004.7.23

7月より一旦鋼材価格は落ち着いたようにみえたが、鋼板特に厚鉄板の量の確保が非常に難しくなってきている。メーカーの減産、引き受けカット、納期の遅れにより各所で切板母材の調達が難航している。受注量が未だ少ない中ではあるがメーカーの供給量が今年はじめから激減している状況が大きく響いてきている。今後も造船や自動車などの需要に引っ張られて品薄感はますます募ってくるであろう。品薄からの単価高騰ももう一段階ありそうだ。
また、二次製品も上げは必至で角パイプの品不足が大きく進行している。


2004.04.24

H形鋼など価格高騰が先行していた品種は一服感がただようが、今後は角パイプ・C形鋼など2次製品が大きく単価UPになりそうだ。中でも角パイプ・コラムは歯抜けサイズが出始め、量の少しまとまったものは名古屋・大阪ともメーカーロールですら見積もりも出ない状況になり始めた。厚板も5月末の輸入材の再開にあわせて単価は輸入材の7万円近い単価を上回ること必至の状況。品薄の中での需要の低調なまま単価のみが大幅アップが続きそうだ。


2004.4.6

 4月に入り、スクラップ高が一服したかにみえるが、鉄鋼各メーカーをはじめとする川上の見方は、さらに材料供給のひっ迫を予想し、単価UP、採算改善を唱える状況が進んでいる。スクラップの上昇も再度始まるという見方が主流で、夏場に向けての各メーカーの供給量の減少からさらに市中には在庫の無いものが出始めている。厚板・SC材など本来値上げの影響が出にくい品種へも大幅な単価改訂が進んでいる。単価よりものの確保に主眼が移ってきている。


2004.3.11

3月も中旬に入り、名古屋地区日替わりでの相場の急騰は週替わりくらいへ移行。
まだまだ異常な単価高騰は続きそうであるが、鋼材品種の中でもH形鋼やL、チャンネル等から鋼板、酸洗鋼板、角パイプ、C形鋼、表面処理、特殊鋼などへ高騰商品が移行していく様相が強くなって来た。

品薄感と先高観からの早期大量手配の動きが市場に出始め、単価高騰に拍車をかけている。
年度末をにらんでの各メーカーと加工所の単価交渉の動きにも材料単価を反映する動きが進み、品薄感とあいまって徐々に市場に浸透していきそうだ。
    

2004.3.2

3月に入り名古屋地区が先導して価格の東京製鐵の発表を上回る勢いの上昇が進む。
チャンネルの5x50x100や鋼板の6t、3.2tなどのメインどころのメーカーロールをスキップ
するところも出て、市場の混乱は進みそうだ。各加工所の材料薄のための先物買いが始まる
とますます、市場のタイト感をあおることになりそうだ。あせらず、先を見据えた材料調達が
この時期だからこそ必要になりそうだ。                       


2004.2.26

さらに、23日には東京製鐵の10円/kg以上の上げを表明。今後一気に上げが強まり
3月期は特に売り控えが急激に進行する可能性が高い。各社とも自社の在庫品を如何に
確保し、自社顧客への材料を欠品しないようにするかに市場の焦点が移っていく模様。 


2004.2.20

2003年初 品薄のためサンセン鋼板、薄鉄板の価格上昇が始まった。
2003年は夏場に向けて価格と在庫状況の落ち着き一服感がただよった。

しかし、2003年末から鋼材市況は急変。中国への予想をはるかに越える輸出活況と価格オファーの高騰が始まった。

さらに、これに拍車をかけて、スクラップの品薄と、鉄鉱石・コークスの原料不足に伴う、世界的価格急騰が年末より進みだした。

2004年初から日本市場も中国への供給の影響を一手に受けるようになり、市況は急騰。
国内材料薄と各メーカーの輸出シフトも重なり、品薄と材料高が大きく進行する。
今後も各メーカーが原料調達コストが急騰する予測と、トヨタなどの大口顧客への価格交渉がkg/円で10円~15円で妥結しそうな状況をみて、再度急速な値上げ進行が予想される。
今年中には鋼材全般の平均単価が70円/kgに達するとの見方も市場に広がりつつある。

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