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本年は6万円を超える値上げへの挑戦

『鋼材の低迷感は短期的。品薄感はある程度継続。
いよいよ昨年初来の6万円以上の値上げへ』

昨年初よりの値上げは大きく鋼材全体の需要もメーカーの考え方も流通各社の考え方の変化も大きく変化させられました。
鋼材価格の上昇は年初来トン当たり6万円を超える市況価格になってきています。おおてユーザー各社もこのレベルまでは鋼材価格を転換していくより調達の道はなくなっていると考えられます。昨年1年間の鋼材価格の推移は明らかに異常な状況であり、現在はこの水準に鋼材価格があります。

鋼材価格推移2021年

『2月に入りスクラップ再度続伸』
年明け以降国内の鋼材需要は停滞しています。モノづくり産業のサプライチェーンの停滞、タンカーなどの物流の停滞、冬季五輪や春節の影響による中国需要の停滞などが主な原因と考えらます。しかし、コロナ後も見越した今年の鋼材需要は減少どころか巻き返しを図る世界各国の思惑も含めて堅調以上の上昇基調を示すことが予想されます。そのため、今後も鋼材需要環境は供給難、需要過多に陥ると考えられます。
そのため、アジア圏を始め世界各国の鋼材需要を受けて2月に入り発生量の少ないスクラップへの引き合いが急増した結果、今回の関東鉄源の大幅UPが発表されました。
今後の動きに注目ではありますが、またしても鋼材価格の上昇局面がぶり返すことが予想されます。早めの鋼材手配と現状価格以上の価格上昇への備えが必要な時に立ったと言えると思います。

20220210日本経済新聞

20220210鉄鋼新聞

 

2022.2.12
アダチ鋼材株式会社
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