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5月は新たに2万円の値上げ2022年累計3万円に

日鉄に続き各メーカーが値上げ発表

 

1日日本製鉄は角パイプや軽量型鋼などの建設鋼材の追加値上げを発表しました。この動きを助長するようにJFEスチールも全品種2万円の値上げを表明しました。ステンレスなどの鋼材も大同特殊鋼が再値上げを発表しました。加えて日鉄ステンレスは4月契約からステンレス鋼板のトン当たり6.5万円の大幅値上げを発表しました。さらに神戸製鋼も5月からの薄板の2万円値上げを発表しました。新年度からの原料高・スクラップ高を受けての本年度の新しい大幅値上げが確定しました。

 

スクラップも4月に続き続伸

 

スクラップもさらに値上がりが進行しました。関東鉄源でトン6万7010円の過去2番目に高い価格で落札しました。ロシアのウクライナ侵攻が長引く中での供給難、安定供給の少ない状況を反映したもので、これによりメーカー各社の値上げ圧力を後押ししてさらに進める好材料になりました。

 

 

東京製鉄4月に続く値上げ

 

東京製鉄は更なるスクラップ高と今後の国際情勢の混乱も受けて、さらに全品種トン当たり3千円の値上げを発表しました。

 

 

日本製鉄H型鋼値上げ、建設鋼材更なる高い価格帯へジャンプ

 

日本製鉄もこの値上げの動きを受けて更なる値上げをまずはH型鋼から発表しました。今年に入ってからの値上げ幅は1万5千円にのぼります。これにより建設用鋼材の最高値更新が13年半ぶりに行われました。昨年からの値上げ幅が9割の上昇とほぼ倍の価格になりました。ゼネコン各社も価格改定に奔走することになり、好調だったと言われる建築需要の後退局面も考えられるレベルになってきました。

 

ニッケル高騰、ステンレス高

 

4月のニッケルの暴騰を受けてステンレスの全面高の展開が続いています。各メーカーも追加値上げを発表し、累計でトン当たり14万円にのぼる上昇となりました。

 

日本製鉄も値上げ今年だけで3万円へ 昨年来累計9万円に

 

4月に引き続き更なる値上げを日鉄が発表しました。薄鋼板の2万円値上げに続き厚鋼板も2万円の値上げを発表。すべての品種で本年度は3万円は上昇することが確実になりました。昨年来の6万円の値上げ幅も完遂できていない段階でさらに3万円の値上げの発表により、市況は待ったなしですぐに3万円も垂直に値上げしていく必要に迫られています。5月からは市況が急騰していくこと必至です。

 

2022.4.30

アダチ鋼材株式会社

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