トピックス

9月は各製品の値上げ浸透後のステージへ

ステンレス最高値更新

ステンレス鋼板の価格上昇が最高値を更新しました。銑の鋼板価格上昇からニッケル・クロムなどの主原料の上昇も相まって過去最高値を更新する値上がり局面を迎えました。

 

 
 

厚板市況17万台へ

 

高炉メーカーの厚板値上げが浸透している状況下で副次製品の切り板価格が一定の上昇価格が浸透し始めています。緩やかな価格上昇がジリジリと進み、次第に浸透してく局面に到達していると考えられます。

  

床用鋼板2か月連続の値上がりへ

 

2次製品の値上がりも浸透しだしています。デッキプレート、キーストンプレートなどの床用2次製品や同時に使用される縞鋼板の値上がりは2か月連続で前月比2~6%値上がりしています。今後も高炉メーカーからの鋼板コイルの入荷価格が上昇していく状況が続くために、さらなる上昇の浸透も今後も予想されています。

 

 

下期も鉄鋼資材価格10%UP

 

 

鉄鋼資材は下期も価格の上昇が続き、約1割高になる予定。国内の需要状況が減退する中でも特に海外状況と、円安の影響で下期の鉄鋼メーカーの製鋼コストの上昇は避けられない状況です。

 

 

東京製鉄10月売出し1部値下げ

 

アジアの市況ダウンと国内市況を反映して、東京製鉄は10月の売り出し価格を鋼板類を中心に1部値下げしました。小休止とみるのか、値崩れの始まりか、高炉の反発を受けるだけか、様々な憶測の飛ぶ中での今回の発表でした。今後の国内市況の動きと、市場の動向、需要の動向に注視していく必要があります。

売り出しを受けて鋼板市況は若干の値下がりへ移行する可能性があります。ただ、この状況も一時的なものかどうかを見極めていく必要があります。

  

スクラップ価格が反発、一部値上げ

 

東京製鉄の値下げと、市況の一部値下げをしり目に一旦下がりかけたスクラップ価格が反発して若干の値上がりに転じました。今後の原料高と高炉メーカーの原材料価格UPなどの影響もあり、値下げ圧力は一時的なものとも考えられます。

  

トヨタひも付き4万円UP

 

日本製鉄とトヨタの下期の価格が4万円UPという過去に例をみない値上げ交渉で妥結したようです。全業種の鋼材価格に大きな影響を与える両社の指標なだけに、下期も鋼材価格の値上げに大きな影響を与える模様です

 

 

 

2022.9.1

アダチ鋼材株式会社

info@adachi-k.co.jp