トピックス

『鋼材の品薄感ひろがる』
本年度はじめからの鉄鋼各社によるロール引き受けカットにより、夏場以降の鋼材の品薄感が大幅に進みそうです。特に鋼板類の品薄感は顕著で、値段を度外視した品物の獲得競争が始まりつつあります。同様のことが鋼板をリロールする2次製品に波及し、建物の柱になるコラム製品の品不足が深刻化しています。
国内モノづくりも回復傾向を示してきていて、これからの値上げはナイモノ高の様相を呈しています。

20210714日本経済新聞(粗鋼生産)

 

『8月以降の鋼材価格も値上げ進行』
この状況を受けて一般鋼材のメーカー売出しも8月は東京製鉄がH鋼や建材製品を3~5%、厚鋼板5%値上げを発表し、日本製鉄もH型鋼の値上げを発表、3か月連続で、上げ幅は3か月で15%以上になる見込みです。
20210714鉄鋼新聞
 
20210714日本経済新聞(東鉄)

 

『自動車向け自給材の値上がり鮮明化、調達難に危機感』
好調を維持してきた自動車生産においても自給材での調達難が鮮明になり、値上がり基調がようやく顕著になりだしました。

20210713鉄鋼新聞

 

『大手メーカーのひも付き材も価格大幅UP』
鋼材の価格上昇を受けて、遅まきながら大手ユーザーとのひも付き材の価格交渉の決着が見えてきた業界もあります。電機、建材向けの大幅値上げが決着。

20210715鉄鋼新聞
 

造船向けの厚鋼板も大幅改定が世界的な価格上昇を背景に妥結した模様です。

20210806鉄鋼新聞
 
本来であればこれらの妥結幅もきちんと新聞発表を頂き、下請け・孫請けを行う中小零細企業の価格是正への先鞭を切って頂きたいのですが、鉄鋼メーカーはじめ大手企業は自社の利益を優先して国内モノづくり産業を支えている中小企業向けの配慮はあまり感じられません。

 

『世界的なミル不足、日本の鋼材輸出増は進行』
鉄鋼製品の半製品・スラブなどは全世界的に品薄で各国の大手メーカーは脱炭素社会へ向けたCO2排出量カットに向けても獲得競争を激化させています。
その影響もあり、日本の鉄鋼メーカーの鉄鋼輸出量もデータとして大幅増加の傾向が顕著に現れようになりました。ますます国内需要に全く関係なく素材供給側の一方的な獲得競争での価格上昇も懸念される状況が続いています。

20210720鉄鋼新聞
 
20210726鉄鋼新聞

 

『スクラップ市況に連動し異形丸12年半ぶりの高値に』
スクラップも本年初より右肩あがりの上昇を続けており、それに連動する形で市況が反応して、異形棒鋼も12年半ぶりとなる大幅な高値をつけています。建設用のH型鋼も国内需要の復調もあいまって鋼板類とともに品薄になってきており、市況価格が上昇を継続しています。

20210720日本経済新聞

 

『日本製鉄は鋼板すべて連続での大幅値上げ
 薄鋼板は累計6万円(トン当たり)の値上げ』

世界的な需給ひっ迫と国内での品薄からのナイモノ高をうけて、日本製鉄は更なるトン当たり1万円の値上げを発表しました。値上げ幅は本年の累計で6万円となり、昨年比ではほぼ2倍に相当する価格になることが確定しました。過去にこのような例もなく、ただただ、市場は驚くばかりです。

20210729鉄鋼新聞
 

『厚鋼板は累計5万円(トン当たり)の値上げ』
さらに、厚鋼板の値上げも発表、現状からトン当たり1万円、累計では今年に入ってから5万円の値上げとなりました。ウッドショックなどの対岸の火事のように評しておりましたが、これはすでにメタルショックとも呼べるまったく異次元の値上げになっております。鉄鋼製品を扱うすべての生産活動に相当の大きな影響を与えることは必至の状況が続いており、さらに今以上の苦しさが到来するものと思われます。

20210805鉄鋼新聞

 

『国内市況は品薄と価格高騰の2重苦に』
国内の特に鋼板の市況はお盆休みを迎え一部落ち着くものの、お盆明けから9月にはこの品薄状態がさらに加速することが考えられ、現状にも増して、価格上昇圧力が強くなる傾向にあります。年度初めから常に値上げをし続ける状況で、価格も「時価」の様相が強くなってきています。見積もり有効は長くて1週間、在庫は成り行き、オファーはできない、そんな品薄状態が続いています。

20210810鉄鋼新聞

 

『資材不足により建築施工ができない状況も』
スクラップ不足から端を発した原料高騰により、今年の下期から活況を呈するはずであった建築需要にも影響が懸念されます。調達価格が上昇を続ける中で大手ゼネコンの受注制限などの動きも心配されるほどです。秋以降の鋼材価格も値上げが続いていく予想が濃厚になってきた状況下では資材不足と価格高騰による施工ストップや先延ばしによって本年の建築復調の動きがなくなることもいよいよ現実味を帯びてきそうです。

20210811鉄鋼新聞
 

『10月~12月の鉄鉱石価格も上昇。最高値更新も』
高炉の鉄鉱石調達価格もさらに今以上に上昇を続けています。今年に入ってからは過去最高値を更新し続けており、原料高はとどまるところを知らず、下期も、場合によっては来年も続いていく予想が濃厚になってきました。過去最高の高騰を今後も続けていく様相です。

20210813鉄鋼新聞

 

『値上げはとどまるところなく今後も値上げ幅が大きくなる予想
 すべての品種で昨年比の倍の値を超える可能性も』

今後の価格上昇は年内は確実で来年までも長引く可能性が大きくなってきました。鋼材価格は昨年比ほぼ全品種が間もなく2倍に近くなる値をつけてくることは必至です。何とか弊社としてはお客様の需要と信頼を裏切らないようにしていきたいと、必死で努力をして参ります。
品物を待っていただくことや、価格面でご希望に添えないことも多くなってくるとは思いますが、なにとぞ、何卒趣意ご理解の上、今後ともご高配頂けますよう、よろしくお願い致します。

鋼材価格推移2021年
 
鋼材価格推移暦年

 

2021.8.15
アダチ鋼材株式会社
info@adachi-k.co.jp

『素材品種全体が価格上昇』
6月に入っても海外要因での鋼板価格の上昇が止まりません。
日経42種の素材などの上昇も続いています。すでに12年ぶりの高値を更新しての上昇を続けています。

20210601日本経済新聞

 

『一般鋼材の価格は7月売出しも上昇』
この状況を受けて一般鋼材のメーカー売出しも7月までも上昇スピードが加速を続けています。

20210601鉄鋼新聞

 

『大手メーカーのひも付き材は価格交渉中』
鋼材の価格上昇を受けて各メーカーは遅まきながら大手ユーザーとのひも付き材の価格交渉を始めています。本来であれば店売りなどの量的に少ない部分の価格を上げるより先に大手ユーザー向けの値上げを先行させなければメーカーの値上げは進行しないはずです。店売りを先行するだけで、こちらはまだまだ進んでいません。本末転倒な政策を行っている日本の鉄鋼メーカーは国内の中小企業を守る策は何も行わず、自分たちの都合のみで価格上昇をすすめ、肝心の大手ユーザー向けの値上げは前途多難です。

20210601鉄鋼新聞

 

『鋼材価格は足元さらに1割上昇』
鋼材価格はメーカーのアナウンス通り6月も約1割の価格上昇をとげています。国内需要に全く関係なく素材供給側の一方的な価格上昇が続いています。

20210604日本経済新聞

20210609鉄鋼新聞

 

『スクラップ市況は引き続き上昇局面、高炉の使用量も増加』
鋼材価格上昇を受けてスクラップの価格も4か月連続で大きく上昇を続けています。脱炭素社会を目指す国際状況を受けて高炉各社は電炉並みにスクラップの使用量を増やし、さらなるスクラップの上昇を助長しています。

20210610鉄鋼新聞

20210610日本経済新聞

20210606日本経済新聞

 

『7月東京製鉄売出しは厚板5千円値上げ』
東京製鉄は値上げを止めない模様です。本来ならば価格上昇に向かわない厚板についても7月販価値上げに踏み切りました。各種鋼材が足元で値上げが続く中でさらなる値上げにつながる厚鋼板の値上げは今後の様々な鋼材の値上げにつながる可能性大です。基盤品種である厚鋼板を値上げは波及する要因が大きい模様です。

20210616鉄鋼新聞

20210616日本経済新聞

 

『国内各社は引き続きの値上げを提唱』
東京製鉄の値上げを受けて鋼材販売各社は値上げを唱えました。関西大手の型鋼、関東の異形丸棒鋼など各社、各鋼材の値上げが順次実行されています。4月からの追加での値上げ幅もおおむね10%ほどになっています。

20210617鉄鋼新聞

 

『日本製鉄も厚鋼板値上げ』
東京製鉄の発表を受けてか、日本製鉄も厚鋼板の値上げを発表しました。値上げ幅は1万5千円と大幅な値上げでした。今後の鋼材市況を引っ張るような大幅な値上げを続けました。

20210630鉄鋼新聞

 

『厚鋼板市況1割上昇』
東京製鉄・日本製鉄の発表を受けて厚鋼板の市況が大きく上昇しました。値上げの幅は、現状の値上げされたあとの価格からさらに1割になり、厚鋼板だけでも昨年から累計で4万円の値上げになりました。

20210702日本経済新聞

 

『2次製品も上昇。鋼管類は累計5万円上昇』
鋼管類の値上げも進行してきました。現状の値上げ後の更なる値上げも発表され累計の値上げ幅は5万円を超えました。

20210706鉄鋼新聞

 

『7月~9月の鉄鉱石価格も上昇。今以上に1割から2割の上昇予測も』
高炉の鉄鉱石調達価格もさらに上昇を続ける模様です。これを受けて夏以降の鋼材価格も値上げが続いていく予想が濃厚になってきました。いよいよ未知の幅での上昇を今後も続けていく様相です。

20210708日本経済新聞

 

『値上げは夏場以降も続く公算。昨年比倍の値を付ける品種も』
今後の価格上昇は年内に収束する予測が立ちにくくなっています。鋼材価格は昨年比2倍になるものもかなり多くなってきており、トンあたり1万1千円を割る品物がなくなってきました。お客様の需要と信頼を裏切らないように精一杯の努力をして参りますが、何かとご不便やご迷惑をおかけすると思いますが、なにとぞ、趣意ご理解の上、今後ともご高配頂けますよう、よろしくお願い致します。

2021.7.09
アダチ鋼材株式会社
info@adachi-k.co.jp

『止まらない鋼板価格上昇』
5月に入っても海外要因での鋼板価格の上昇が止まりません。
中国の輸出が大幅に減っていることや、アジアでのホットコイルの上昇も異例のスピードと幅で広がりを見せ、様々な製品の元となる鋼板コイルが年初からほぼ2倍の高値で海外市況が上昇を続けています。

20210511日本経済新聞

 

『資源高は世界的にすべての資源へと波及』
世界的な資源の高騰が進んでいる。
前回の5月の解説でも触れましたが、国際的に資源全般の高騰が続いています。鉄鉱石やスクラップはもちろん、木材、油(重油や食用油も)、紙などの様々な素材資源が世界規模で不足しており、ある意味争奪戦の様相を呈し、価格高騰を続けている状況です。
そのため、5月のスクラップ価格は前の月に少し落ち着いたかのように見えたことの反動も含めて10%を超える値上がりがおこりました。実に、12年ぶりの高値に突入してきました。

20210512日本経済新聞

20210512鉄鋼新聞

 

『内需の停滞感をよそに建築資材などにも価格上昇が飛び火』
旺盛な米中の需要に対して国内の需要は低迷しています。しかし、原料高と鋼板類の品不足から端を発し、派生製品の値上げがすすみ、建築用の鋼材にも高値の波が押し寄せてきました。国内の需要の停滞の折り、火が付くような加速的な上昇にはなっていないが、品不足やメーカーの供給枠の減少などにより、H型鋼などの建築資材にも値上げが飛び火、すでに10%以上の値上げ幅が市中品に起こっています。

20210516日本経済新聞

20210517鉄鋼新聞

 

『東京製鉄が6月契約も大幅上げ、鋼板以外も大幅値上げ』
そんな状況下で国内の鋼材価格は東京製鉄が6月契約で品物によってトンあたり1万円~1.8万円の値上げを表明しました。鋼板類に関しては5月に引き続き合計すると2万円以上の値上げ、建材などの他の品種も1万円以上の大幅な値上げを表明、品物によっては値上げ幅が過去最高の値段のものもでています。需要や顧客の状況などは全く度外視した、メーカー主導による大幅の値上げです。

20210518鉄鋼新聞

 

『建材鋼材製品の値上げはすべてのメーカーに』
東京製鉄に引き続き、各メーカーが建材向け鋼材の値上げを表明しました。H形鋼はトン当たり1万円、異形丸棒鋼は10%ほどの値上げになる見込みです。内需は停滞感のある中でもスクラップ高などの状況が続き、メーカーも各社そろって鋼材全般の値上げを断行してきました。
ただ、値上げ幅は鋼板類に比べて半分ほどにとどまっています。

20210519鉄鋼新聞

20210521鉄鋼新聞

 

『6月は2次製品にも値上げが波及』
建材市況の値上がりとともに鋼板を利用して作成する2次製品も値上げが波及しています。丸パイプ、角パイプ、C形鋼など、多くの品種にわたり各メーカーが値上げを表明し、6月にはそろってほぼすべてのメーカーが値上げを通達しています。鋼板類は昨年比1.5倍から2倍に迫る勢いですが、2次製品などはまだそこまでの幅ではないにしても、今回の大幅値上げに続き、再度の値上げも予告してきていて、どこまで上がるのか予測もつかない状況が加速しています。

20210519日本経済新聞

20210521日本経済新聞

 

『鋼材値上げは経験のないレベル、先も見えない。夏では終わらない』
鋼材値上げは、天井感や踊り場の見えない予測不能な状況に入っています。私たち鋼材流通業者でも経験のない「需要の無い国内値上げ」の局面は、年初には比較的短期間で落ち着くのではないかという推測を立てていましたが、まったく先行きの見えない状況になってきました。現在メーカーへの申し込みやオファーをしている鋼板類をはじめとする鋼材は、7月から9月ごろに入荷してきます。すでに年初から大幅な値上げをした鋼材が入荷し始め、さらに過去に類を見ない値上げ幅の鋼材が夏場にかけて入荷します。私たち流通業者はこの過度に高い鋼材を受け入れ販売していかねばなりません。もちろん、数量も限られているので、潤沢に入荷するわけでもありません。ないものを需要の無い中で値上げしていかなければなりません。
今後はお客様の需要と信頼を裏切らないように精一杯の努力をして参りますが、何かとご不便やご迷惑をおかけすると思いますが、なにとぞ、趣意ご理解の上、今後ともご高配頂けますよう、よろしくお願い致します。

2021.5.30
アダチ鋼材株式会社
info@adachi-k.co.jp

『2021年度4月以降もメーカーの値上げ進む』
3月の予測通り年初からの鋼材価格の高騰は鉄鋼メーカーが強硬に進め続けています。
国内のものづくり市況はコロナ禍による需要の減退もあり、停滞を続けています。
しかし、鉄鋼などの素材メーカーは、中国の旺盛な需要・世界的物流網の回復の遅れ・資源生産国の生産活動の停滞・海上物流網の不安定さや各国における感染症対策による寸断など様々な影響による素材需要の世界的な活発化とコスト高にあおられ大きく価格上昇を宣言し続けています。
5月に向かっても世界的な需要増の鋼板及びコイル価格を約1割値上げと宣言しました。

20210331鉄鋼新聞
 
20210331日本経済新聞

 

『日本の鉄鋼業の存亡に関わる世界情勢』
日本経済新聞の4月5日から8日の4日間にわたり「瀬戸際の鉄鋼」と題して鉄鋼メーカーと鉄鋼業界の現状をクローズアップした連載記事がありました。
二酸化炭素排出ゼロを目指す世界情勢と大規模な投資による技術開発の必要性、それに向かっていかざるをえない企業の生産活動など、今後10年ほどの間で間違いなく訪れるものづくり産業の変革にどう鉄鋼業界は対応し、舵を切っていくのか、大きな転換期であると思います。その中でのメーカーの苦悩と世界各国の動きの速さに、日本の我々鉄鋼業界も先んじても遅れることは命取りになることであると考えざるを得ません。
ものづくりは大国中国の動きに翻弄され、最も近くで大きな影響を受けるのは私たち日本なのだと認識せざるを得ない状況であります。

20210405日本経済新聞

20210406-8日本経済新聞

 

『海外需要増に影響され日本の鋼板が品薄に』
中国をはじめとする海外の旺盛な需要は未だ勢いを保ち、日本の国内の需要は一部の回復により、全体の停滞感に逆行して鋼板類などがひっ迫しつつあります。そのため、輸出鋼板及びコイルの価格は上昇を続け昨年比1.5倍~2倍に近づく勢いです。国内メーカーは国内需要に充てるより輸出による利益確保をはかる政策に大きく転換しています。年初から続くオファーカットは国内コイル製品をひっ迫させ続けています。品薄によるコイル、鋼板、加工製品(角パイプ、型鋼など)の値上げは今後も続いていく状況です。

20210408鉄鋼新聞

20210414日本経済新聞

 

『内外価格差是正のため東京製鉄が5月契約を大幅上げ』
国内の鋼材価格では鋼板類を東京製鉄が5月契約で品物によっては1.3万円の値上げを表明しました。鋼板価格は2008年以来12年ぶりの高値水準になり、品物による価格差や逆転現象がおきるなど、いびつな価格構成になってしまいました。

20210420鉄鋼新聞

 

『海外需要の続伸、原料高に』

世界粗鋼生産はインド・中国がけん引して15%もの増加。その一方での温室効果ガス削減政策による中国鉄鋼メーカーは減産を急ぎ需給はひっ迫をする予想になっています。
さらに、資源供給国の生産が停滞し、鉄鉱石をはじめとする原料価格は高騰を続けています。

20210424日本経済新聞
20210429日本経済新聞

 

『6月度も日本製鉄鋼板値上げ』
日本製鉄は5月に続き6月度も鋼板価格を1万円~1.5万円値上げを通達してきました。2か月連続で大幅の値上げは過去に例のないほどのものです。昨年からの値上げ幅は累計4万円ほどに達し、品種によっては1.5倍から2倍に迫るものまであります。

20210428日本経済新聞・鉄鋼新聞

 

『値上げは予測の立たない異次元のレベルに』
値上げのペースや幅は私たち鋼材流通業者としては、もはや、異次元のものに達し、過去に経験のないステージになっています。私たち流通業界も海外情勢と国内メーカーの情勢に左右され放しで今後の予想が立つ状況ではなくなってきています。
今後は今まで大切にお付き合い頂いたお客様の需要にはお応えできるように価格も品数も都度都度の対応になりますが何とか欠品などの無いように努めて参ります。
一般鋼材・鋼板類だけでなく、2次製品・特殊鋼・磨棒鋼などの鋼材にも値上げの波は及び、今後も都度値上げを行って参ります。
なにとぞ、趣意ご理解の上、今後ともご高配頂けますよう、よろしくお願い致します。

2021.5.8
アダチ鋼材株式会社
info@adachi-k.co.jp

『2021年初から価格高騰の傾向続く』
年初の鋼材価格高騰の傾向は2月の中国の春節を境に一時的にでも落ち着くかと考えられていた。アジアの需要減少を見越して、一時的にはスクラップ価格も少し下降に向かったが、旺盛な海外需要もあり、下落幅を超える上昇に転じました。
コロナ禍による世界的な輸送や移動の停滞も、影響を与えています。物流に欠かせないタンカー輸送においても、寄港地での人員やモノの移動制限などにより、交代人員の確保難が厳しさを増し、寄港国の感染状況や規制状況により個別の対応が要求され、隔離措置などの常態化もあり運航スケジュールの遅延なども続いています。
3月に向かっても中国需要の好調さも維持され、中国市況もまだまだ上昇を続けています。

20210310日経22面

『東アジアの鋼板市況も10年ぶりの高値に』
スクラップの高値を受けて、東アジアの鋼板市況も大きく高騰をしています。
世界の中でいち早くコロナの影響を脱したと公言する中国が生産活動をけん引してはいますが、欧米などの諸国も次第に生産活動を再開しています。しかし、世界的な人的移動制限や各国の感染症対策なども厳しい中、多国間物流網は大きく寸断されたままで、スムーズな大量の原材料などの輸送はままならない状態が続いています。
中国にとって最も近隣の調達対象国に韓国・日本・台湾などが大きな役割を果たすようになってきました。世界の生産大国中国の一部の少量調達が近隣の東アジア諸国の一国の大勢を変えるような生産活動に影響力を高めるのは必至の状況になっています。
中国の国内熱延鋼板市況は9年半ぶりの高値をつけ、さらに上昇基調を続けています。

20210309鉄鋼新聞3面

20210313日本経済新聞

『日本国内需要も底打ち』
日本の国内の需要も2020年は自動車などの生産に偏っていた面もあるが、工作機械・大型再開発案件なども少しずつではあるが、反転をはじめ、コロナショック時(2020年6~7月期)よりは需要は回復しつつあります。そのため、素材流通各社も年初に大幅に上がった鋼材価格の転嫁が余儀なくされています。しかし、国内の大多数の景況感は未だ良好とは言い切れない中で、素材価格の転嫁は非常に厳しい状態が続き、各社のしのぎあいが続いています。しかし、メーカーの上昇した価格での契約による品物は商社・流通にすでに2月からは入荷しており、売値の上昇はもはや避けられない状態になっています。

20210309鉄鋼新聞1面

 
『生産素材の品不足は世界的に進行』
中国がけん引はしているが、コロナ禍のなか世界の企業活動はストップし続けているわけではありません。各国とも少なからず生産活動を再開しており、そのための素材物流は復活してきています。しかし、前述の輸送手段(主にタンカー輸送)においてはスムーズな回復は図れず、一度途絶えた物流サイクルを元通りにするまでには程遠い状態が続いています。
20210323日本経済新聞
加えて世界各国が自国の産業・生産活動を復活させることを模索し、資源供給国の制限や政治的な思惑、欧米と中国との対立構図なども組み合わさって企業活動のための様々な資材・原料などの不足が顕著に見えるようになってきました。物流網だけの問題でなく、資源の確保や原料の企業間取引の停滞が各所でおこり、いわゆる「目詰まり」状態が起こっているものと考えられます。
20210321日本経済新聞

 
『年度末、新年度初も素材上昇長引く』
日本国内の鉄鋼メーカーのスクラップ高と原料高も海外同様おこっており、新年度に入っても年初来の鋼材高をさらに助長する局面が続く状況に変化はありません。
状況はインフレの始まる序章とみるべきなのか、足元の需要から考えて暴落前夜とみるべきか判断のつかない不透明な状態が続いています。
しかし、各鉄鋼メーカーはスクラップの更なる上昇を見越し、原料価格の上昇も勘案して更なる値上げを提示している状況にあります。メーカーは価格を押し上げを進め、3月よりもさらに㎏あたり15円(約5%~10%)の値上げを4月から6月の間に実施するとほぼ一方的に通達しています。

20210319日本経済新聞

20210323鉄鋼新聞

『4月度からも鋼材価格は引き続きさらなる値上げが続く』
私たち鋼材流通業もすでに、年初からの値上げも完遂しない状況でメーカーは出荷ベースの待ったのない値上げを宣言し、通達している状況で仕入れ努力の幅を大きくこえる前代未聞の状況下におかれています。
海外の鋼材値上げは今後も進んでいく状況が予想され、各メーカーも値段の上がった海外への販売の方への比重が高まる一方です。海外の市況にひきずられる形で国内への販売価格も上昇を続けているのが現状です。

20210326鉄鋼新聞
 
 
価格推移鋼材単価推移2021.1月

なんとか企業活動を継続するためにはこの値上げの流れに否が応でも乗っていかざるをえません。新年度も徐々にではありますが、鋼材単価の値上げを続けて参ります。
また、一般鋼材・鋼板類だけでなく、新年度からは2次製品・特殊鋼・磨棒鋼などの派生鋼材にも値上げの波は及び、4月後半~5月にはこちらも値上げとなります。
なにとぞ、趣意ご理解の上、今後ともご高配頂けますよう、よろしくお願い致します。

2021.3.29
アダチ鋼材株式会社
info@adachi-k.co.jp

『2019から米中摩擦 ものづくりはやや減退』
2019年後半より、米中の経済摩擦の影響や欧米をはじめとする自国擁護の政策もあいまって日本国内の設備投資、製造業生産が少しずつ減少傾向を示し、日本国内の工業生産量はマイナス傾向を示していました。それに伴い、2019年の末にはすでに製造業での鉄鋼需要は減少傾向を示していました。しかし、オリンピックを目指した建築需要と国内の大型再開発案件は健在で国土強靭化計画などもあり、鉄鋼総需要は何とか堅調な基調にありました。が、ご存知のとおり、2020年2月より新型コロナウイルスの世界的流行がはじまり、ロックダウンなどもあり、生産活動は大きく減少しました。

『2020コロナで生産停止 原材料の動き止まる』
2020年上期には粗鋼生産も止まったこともあり、原料などの鉱物生産や副資材・スクラップなどの発生も全世界的に大きく減少しました。いったん落ち込んだ粗鋼生産や原材料供給は再開には数か月から1年単位での時間を要するものもあり、原料供給網は大きく断絶しました。
日本国内は、夏場にかけて鋼材需要も落ち込んだこともあり、流通業者間の過当競争も加速し、一時的に鋼材価格が少し低下しました。秋口からは国内の自動車生産に関わる鋼材需要がいち早く復活し自動車用をはじめとする鋼板の品不足がおこりはじめました。2020年3月から6月の鉄鋼メーカーの生産活動が抑制されたことによる影響が10月ごろから顕著になり供給不足の状態は潜行する形で進行しました。
ただ、自動車生産に直接的に関与する部分だけの需要復活でもあり、他業種には波及せず、鋼材市況は低迷を続けていました。品薄ではあるがそれを凌駕する全体の需要の低迷により鋼材不足は顕在化しませんでしたが、鉄鋼メーカーは品不足を理由にすでに生産活動再開とともに鋼板類をはじめとする値上げを始めました。

『中国需要は高騰 原料不足に』
2020年夏場よりコロナによる低迷が続く世界経済の中でいち早く中国だけが生産活動を活発化させ、経済発展を目指して中国国内の急激なインフラ整備の増加が始まりました。加えて地球温暖化抑制策として中国国内での鉄鋼生産の電炉転換も始まりました。
ただ、世界的には①に述べた米中摩擦は継続しており、北・南米や豪州からの原料やスクラップの中国への供給は途絶えたままでした。そのためアジア近隣諸国からの生産原料調達を目指し、TPPなどへの働き掛けも始めるなど分散調達を加速しました。コロナ前の水準で中国国内の鉄鋼生産は日本の約10倍であり、中国にとっての一部の原料調達は日本にとっては年間での生産活動をも左右する量になり、中国の調達により日本の粗鋼輸出は急増、スクラップ不足が加速しました。

鉄鋼新聞記事(中国市況高騰)

スクラップ価格の高騰(関東市況)

 

『2020.12月から日本国内価格急騰』
2020年12月後半からのスクラップ価格の高騰は20%ほどにのぼり、数年来で最も大きな幅になりました。そのため、鋼材メーカーの反応が一気に加速し、年末での各メーカーの値上げ幅は約5%~10%ほどの価格を断行してきました。
中国を始めとする海外の鉄鋼需要の増加は世界的なコロナ後の経済再開も見込み、衰えるよりは加速する方向にあります。
そのため、2021年初より、鉄鋼メーカー各社は値上げを加速させています。年初来の価格高騰は年末の上昇に加えて10%ほどにあたり、昨年よりの合計では20%ほどにあたる値上げが断行されています。鋼板類を中心とする品不足も徐々に顕在化してきており、2月から3月には一般の鋼材流通にも欠品する品物が顕著に現れそうです。

鋼材価格推移(最近の国内市況)2018~2021
鋼材価格推移2018~2021

鋼材価格推移(国内市況暦年)
鋼材価格推移暦年

 

『2021.1月~鋼材価格改定』
以上のような状況での弊社の対応ですが、2021年年初より昨年1年据え置いておりました鋼材価格をキロ当たり数円(約3%ほど)値上げさせて頂いております。
今後も仕入れ価格の上昇はメーカーの値上げがすべて敢行されれば上昇率は最大で20%ほどになるため、ほぼ同じ割合までは値段を上昇せざるをえません。誠に不本意ながら弊社アダチ鋼材(株)としても2月、3月と順次価格改定を段階を追って進めて参りたいと思います。
まずは、2月には約5%ほどの価格改定を、3月には状況を見てですが、もう一段の価格改定を行いたいと存じます。なにとぞご理解の上ご対応頂けますようよろしく願いたします。

今後の国内鋼材市況(日経)
 

 

『今後も価格上昇は続く』
上述のように、価格対応は進めて参りますが、お客様におかれましてはなにとぞ趣意ご理解の上、今以上のご高配を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
昨年までにお見積り頂いております品物はお手数ですが再度お見積りをお願い致します。
先の受注に対してのお見積りは現状の価格でのお答えになりますことをお詫びし、実際のご購入の際にはお手数ですが再度のお見積りをお願い致します。
私どももお客様に安心してご購入を頂けますように、欠品などがなく供給を継続できるよう最大限に努力し、価格も下方変動が生じた際には即時対応し、状況に応じた価格で鋼材供給を継続できる企業であり続けられるよう不断の努力をして参ります。なにとぞよろしくお願い致します。

2021.1.25
アダチ鋼材株式会社
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